『感覚3部作』のトリを飾る1枚!? 3rdアルバム『Precious Sounds』をリリースする今井麻美を直撃!!

By, 2012年10月1日



今井麻美が11月28日(水)に自身3枚目となるアルバム『Precious Sounds』をリリースする。アルバム制作、ライブのたびに毎回新たな発見があるという彼女。今作では果たしてどんな出会いがあったのか? じっくりとうかがってきた。

—3rdアルバムをリリースすることになった、今の率直な気持ちをお聞かせください。

今井麻美さん(以下、今井):1年に1枚アルバムを出させていただいているのは嬉しいですね。そして今回で「1年に1枚が定例化してきた」という安心感も抱けました。

—今回のアルバムのコンセプトはどのようにしようと思いましたか?

今井:これまでは各アルバムごとにコンセプトを考えながら作っていたのですが、1枚目の『COLOR SANCTUARY』は視覚的な意味合いが強く、『Aroma of happiness』は嗅覚が強かったんですね。
私はイベントを年に何回かやらせていただいているのですが、その時に「3枚目はどんなアルバムにしようか?」というのをお客さんと話していた時に、その中で「五感をテーマにしているのなら、次は『触覚』ですか?」とおっしゃって。

「『触覚』なら、さわれる要素がないといけないね(笑)」などと冗談めいて話していたのですが、今回はいよいよ『聴覚』に訴えてみようと思います。私の中でも冒険なのですが、CDはやっぱり「聴いてもらう」という要素が一番大きいので「ついに、『音』で勝負する時が来たか」という感じですね。
私の中では『感覚3部作』の集大成のような作品になればいいな、と思い、聴覚にとことん訴えていくアルバムにしようと思いました。

—ちなみに五感はあと二つ残っていますが……?

今井:残りが「触覚」と「味覚」なんですよね。これを表現するのは難しいかな、と思いまして(笑)。ここでとめておこうかと。おまけなどで何かしらをつける、という企画だったらいいのかも知れませんが(笑)。

—アルバムタイトル『Precious Sounds』は、どのようにつけられましたか?

今井:私のアルバムは毎回、表題曲をそのままタイトルにするというのが基本ルールみたいなものがあって。今回も、まずはアルバム全体を統括する曲作りから始めました。メロディを選んで、そこから作詞をさせていただいて、タイトルをつけて、それがアルバムのタイトルになる、という流れで制作しました。

ちなみに、表題曲には副題がついていますが、この言葉は作詞をしている時にとても強く心に残っているもので、「この曲の、そしてアルバムのタイトルにしたい!」と思ったくらいなんですね。でも、そうするとバランスが悪くなってしまう、ということでプロデューサーの提案もあり、副題として残していただくことになりました。

—ではこの「Precious Sounds」という曲のご紹介をお願いします。

今井:私は色々なジャンルの曲に挑戦させていただくことが多いのですが、自分の中で一番の魅力は何かを分析した時に、歌声や空気感の中にある「透明感」なのかな、と思いまして、そこを伸ばしていきたいと思いまして、爽やかな中にもちょっと違うテイストを入れたいと思いまして、色々な要素が含まれた曲になったと思います。
元々作曲を手掛けてくださったR・O・Nさんが激しめの曲を作ってらっしゃるのは知っていましたので、ロックの魂もありつつ、「世界」や「地球」といった自然を崇拝するメロディラインをすごく持っていて。

私が最初に聴いた曲の印象は「人だったり物だったりを尊重している曲だな」、というもので、「尊敬できる曲だ」と感じました。
「こうありたい」という自分に、まだまだたどり着けてはいませんが、この曲が持つパワーを目指したいな、というのが含まれた曲だと思います。ですから、詞をつける時も、自分が素直に感動したもの、自分の中に眠っているものが歌詞の中に投影できたのかな、と思います。

—アルバムに収録されている他の曲についても詳しくお聞かせいただけますか?

今井:今回のアルバムにはアコースティックバージョンが3曲収録されていて、これは初めての試みなのですが、今回は楽器と一緒に歌を収録したんです。演奏家の方と同時に「よーいスタート」で、お互いにグルーブ感を感じながらの収録だったのですが、演奏がとても上手くて、すごい影響を受けるんですね。毎回微妙にニュアンスが変わったりして引っ張られるし、皆さんも乗っかってくださったり、という相互作用が働いて。音も素晴らしくて、まさに「Precious Sounds」だな、と思いました。

従来と違うのが、回数をあまり録れないので、言わばライブと同じ感覚なんですね。
その時の感情がそのまま残る、ということで、集中力も違いましたし、研ぎ澄まされた感覚が自分の中で沸き起こってくるのを感じていましたので、これまで知らなかった自分も見えましたし、多彩な音使いで、特に、伊達弦さんがパーカッションで参加して下さった「The Azure〜碧の記憶〜」が素晴らしくて。パーカッションが神なんです! 

音楽に関しては、歌手として活動をし始めてから勉強する部分も多くあるのですが、そんな私でも「これはすごいぞ!」と分かるんですね。「音楽にはまだまだ私のしらないことがたくさんあるんだな」というのが分かりました。身震いしましたね。
3曲とも初めての方ではなくても、新鮮な気持ちで聴いていただけるように、と思いながらレコーディングしました。

—作詞で印象的なエピソードはありますか?

今井:「語りかけてくる感」がすごかったんですよ。デモの段階でそれが既に出ていて。ですから作詞に関しては苦労はしなかったです。
ただ、曲が決まってからレコーディングまでの時間が短めだったので、自分の満足できるものができるかどうか不安でした。

私、作詞作業はいつも喫茶店でやるんです。それも午前中じゃないと暗い歌詞になってしまうんですね。ですから暗い歌詞は夜に書くのですが(笑)。メロディが「こう書いて!」と訴えかけてくるんですね。それをただ汲み取っただけ、という感じでした。
ただ、英語があまり得意ではないので「ここはこういう感じでいいのかな?」と若干戸惑いましたが(笑)、それ以外はスムースに作業が進みました。
ですから、皆さんにもCDを聴きながら歌っていただくと、メロと言葉がマッチしていると感じていただけると思います。とても生命力の強い歌だな、と思いました。

—その「Precious Sounds」はMusic Videoも撮影されたということですが、こちらの紹介をお願いします。

今井:実は今回のPVには秘密の裏テーマがあるのですが、そのことを監督にお伝えしたところ「これまでのPVとは違うやり方にしてみよう」ということで、女性のダンサーさんを二人入れていただいて、「コンテンポラリーダンス」というジャンルの踊りを即興で踊っていただいたんです。
曲から感じ取ったものを即興で踊る、というのがまた幻想的で美しいんです、ダンサーさんのお身体が(笑)! 

出来上がったものを見て「人間の躍動感を一番引き出しているんだな」というのを感じました。ですので、私が表現したかった人間同士の関わりあい、尊厳し合っているというのが表現できているな、と。
現場はCGを使わず、足元に実際に水を敷いていただいたり、ライトやスモークを使って演出しているのですが、その一瞬一瞬をとらえているんですね。

印象的だったのがスモークの撮影で、空調を使うと消えてしまうこともあり、40度近い中で撮影しました。身体中の水分が全部出てしまうような感じでした(笑)。
それと、後頭部から水面に倒れこむシーンがあるのですが、監督が上手くいくまで何度も撮り直すという姿勢が、「スポ魂」のようでよかったです(笑)。

—今回のアルバムでも、これまでと同じように「早期予約キャンペーン」が行われます。その賞品にもなっている、5回目のワンマンライブがSHIBUYA-AXで行われますが、意気込みをお願いします。

今井:ついにクリスマスを避けることができました(笑)。多くの方に来ていただいて、会場を温めていただけると嬉しいです!
昨年から今年の上半期にかけて、ライブやイベントなどのステージに立たせていただくことが多く、「ライブ中毒」のような症状になってしまって。それがアルバムの制作に入って落ち着いたのですが、作業が終わった途端にまたすごくライブをしたくなって(笑)。「この感覚か!」と初めて思いました(笑)。

回を重ねていくと必ず成長していくものだと思いますし、皆さんも一緒に曲を育てて下さるのを感じていたので、ブランクがあって「どうやってステージに立つんだろう?」と、何もかも忘れてしまうのが恐かったですし、ツイッターにも「ライブがしたい」と書き込む始末で(笑)。
そうしたら、沖縄でのアコースティックライブも決まったんです。7月に少し諸々の作業が落ち着いた時、「それまでどうやって行動していたのか?」というのが分からなくなってしまったんですね。それで、リフレッシュの意味も含めて沖縄に行ったら、自分の中から出て行ってしまったものがスーッと戻って来る感覚がしたんです。
きっと沖縄という地の持つ、大自然のエネルギーに触れたおかげじゃないかと。なので沖縄でライブが出来る事になったのは凄く楽しみです。

ソロライブの約1ヶ月前、ということでスタッフさんには大変だと思いますが……。実は一つ困ったことがあって、11月なのに沖縄のライブが決まった後すぐにサンダルを買ってしまったんですね。11月だともう寒いですよね(苦笑)。

—さらに2013年2月には、地方公演も決まっています。

今井:大阪と、まだもう1ヶ所は決まっていませんが、結果的にツアーのような形でやらせていただくことになりましたので、頑張りたいです!

—最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

今井:私の中では快挙とも言える3枚目のアルバムが11月28日に発売されます。音作りにこだわって、「音楽は正解があるものではない」と最近感じているのですが、私たちから発信する音楽というのは決して押し付けるわけではなく、皆さんが楽しんでいただけるようなものを色々な音でそろえております。
必ず「Precious」なサウンドを見つけていただけると思いますので、是非手に取っていただいて「音楽っていいな!」と感じていただければ嬉しいです。

<Text/ダンディ佐伯>

【CD概要】
Precious Sounds
発売日:2012年11月28日(水)

発売元:5pb.
販売元:アニプレックス

【数量限定盤(BD付)】*今井麻美卓上フォトカレンダー付き(撮り下ろし写真)
価格: 4,200円(税込)

【通常盤(DVD付)】
価格: 3,800円(税込)

【通常盤】*ライブツアー「Aroma of happiness」音源CD付き(10曲入り予定)
価格: 3,000円(税込)

BD/DVDには、Music Video 3本+メイキング+ボーナストラック(PSP版「コープスパーティ2U」
オープニングムービー)を収録予定

【キャンペーン概要】
今井麻美5thソロライブ招待券とiPhoneカバーが当たる早期予約キャンペーン開催決定!

アニメイト、ゲーマーズにてキャンペーン開催期間(2012年9月28日〜10月5日)に対象店舗様にて、今井麻美3rdソロアルバム「Precious Sounds」の全額予約をしていただきますと、“今井麻美5thライブ招待券”、“今井麻美オリジナルiPhoneカバー”が当たる抽選応募券がもらえます。応募に関する詳細は、各店舗までお願い致します。

・キャンペーン対象法人
アニメイト、ゲーマーズ  *通販は除く

対象商品
Precious Sounds【BD付き数量限定盤】
Precious Sounds【DVD付き通常盤】
Precious Sounds【通常盤】

・賞品
今井麻美5thソロライブ招待券(SHIBUYA-AX) 100名
今井麻美オリジナルiPhoneカバー(新デザイン) 100名

・キャンペーン開催期間
2011年9月28日~10月5日(金) *当日消印有効

【ライブ概要】
5thソロライブ「Precious Sounds」at SHIBUYA-AX
2012年12月22日(土)
【東京】SHIBUYA-AX(渋谷)
開場:16:30 開演:17:30
入場料:5000円(全席自由・入場時別途ドリンク代500円)

チケット同時販売枚数制限あり:2枚

<チケット販売スケジュール>
1次先行販売(抽選):10月13日(土)~21日(日)
2次先行販売(抽選):11月3日(土)~11日(日)
一般販売(先着):11月24日(土)~

イープラス:http://eplus.jp(PC・携帯共通)
ローソンチケット:0570-084-003
チケットぴあ:0570-02-9999

主催・制作・問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

☆沖縄アコースティックライブ
開催日:2012年11月10日(土)【沖縄】ガンガラーの谷 ケイブカフェ(沖縄県南城市)

開場:18:00 開演:18:30
入場料:6000円(全席自由・入場時ドリンク代別途必要)

未就学児のご入場不可
チケット同時販売枚数制限あり:2枚
※ 前売完売の場合、当日の販売はございません。
※ 会場内は禁煙 ※会場は天然の洞窟の中です。水滴が落ちてくる場合がございます。
※ 車イスでのご入場はできません。

<チケット販売スケジュール>
9月29日~10月18日(木):先行販売(抽選)
10月27日(土)~:一般販売(先着)

イープラス:http://eplus.jp(PC・携帯共通)
ローソンチケット:0570-084-003
チケットぴあ:0570-02-9999

主催・制作・問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

●今井麻美5pb.公式WEB
http://5pb.jp/records/sp/asami/
●今井麻美公式blog
http://blog.livedoor.jp/ubiquitous777/