桃園奈々生役・三森すずこさん(以下、三森):奈々生は、ある日突然家を出て行かなくてはならなくなってしまったのですが、そこでミカゲと出会い、神様になってしまう、という普通では絶対にありえないことが起こってしまった女の子です。
困っている人を見ると放ってはおけない性格です。
巴衛役・立花慎之介さん(以下、立花):巴衛は狐の妖怪で、自分の中にルールを持っています。常に上から目線なのですが、とにかく自分のルールに照らし合わせて人を見るので、その人を気に入れば心を開いてくれます。
鞍馬役・岸尾だいすけさん(以下、岸尾):世を忍ぶ仮の姿は女子高生に人気のビジュアル系アーティストですが、その正体は烏天狗です。
ミカゲ役・石田彰さん(以下、石田):ミカゲは、奈々生と一緒に社を訪れる人々の願いを叶える土地神だったはずですが、放浪癖があるらしく、どこかに行ってしまっていました(笑)。
神様としての威厳はほとんどないのですが、帰って来たときに奈々生と出会い、彼女を神様にするきっかけを作ったキャラクターです。
虎徹役・大久保ちかさん(以下、大久保):虎徹は巴衛のそばにいつもいて、奈々生たちを盛り立てている鬼火童子です。
鬼切役・新子夏代さん(以下、新子):鬼切は虎徹と一緒に奈々生たちのそばにいる鬼火童子の女の子です。お面を着けていて素顔が見えないので、どんな顔なのか色々と想像しながら演じています。
―ご自身が演じている以外で気になるキャラクターはいますか?
三森:巴衛です。すごく妖艶で中性的な外見もそうですし、普段はドSですが、時々デレてくれるのは奈々生としても、たまらないんじゃないかと(笑)。
立花:奈々生は想像以上に芯の強い子だったりします。あれだけ巴衛からガミガミ言われて、なお立ち向かっていけるのはすごいと思いますね。
岸尾:鞍馬にはマネージャーがいるのですが、彼がとてもかわいそうなので、彼です(笑)。
石田:瑞希ですね。巴衛のことをよく知っているようですので気になります。
大久保:狛犬として存在する精霊たちが、神社ごとにいろんなパターンで出てくるので、面白いな、と思います。
それと、幼少期の巴衛がとても可愛くて好きですね。
新子:妖(あやかし)の世界にいる狸の遊女が好きです。鬼切たちが足蹴にされてしまったのですが、個人的には一緒に遊んで欲しいです(笑)。
―本作の魅力を教えて下さい。
三森:原作の本を考えると女の子の視聴者が多くなるのかも知れませんが、私の両親に一足先に見せてあげたら「懐かしい雰囲気のするアニメだね」という感想をもらって。ほっこりするような世界観が、色々な世代の方に響くのではないかと思います。
立花:個性の強いキャラクターに、声を充てているキャスト陣も個性派揃いですので、その個性のぶつかり合いと調和、のようなものを感じていただければ、と思います。
大地丙太郎監督:よくインタビューで「見どころはどこですか?」と聞かれるのですが、思わず「全部だよ!」と言いたくなることがよくあるのですが(笑)、本作に関してはありまして。
キャラデザ担当の山中純子さん手がける絵がとてもきれいで、思わずため息が出てしまいます。
それと、少女マンガなのにアクションシーンがとても多く、僕自身アクションの多い作品は好きなので、楽しくやらせていただいています。
それと、OPの映像にも見どころがありまて、奈々生は本編ではあまり衣服のバリエーションがないのですが、まさにファッションショー状態になっています(笑)。本編では巴衛の着物姿に注目していただきたいです。
EDテーマも、とても懐かしい曲を起用させていただきましたので、こちらも楽しみにしていただければ、と思います。
―最後に、ファンの方に一言お願いします。
三森:原作を読ませていただきましたが、奈々生と一緒に喜怒哀楽を楽しめる作品でした。「アニメも多くの人に観てもらいたい」と思いましたので、男子も是非観て下さい!
立花:テンポがよく、男女関係なく楽しめるストーリー展開になっていますので、是非多くの方に観ていただきたいと思いますし、アニメで面白いと思った方には原作も是非読んでいただきたいです。
岸尾:鞍馬はビジュアル系アーティスト、ということで作中で歌う機会もありますので、こちらの挿入歌にも是非注目ください!
石田:原作のファンの方はもちろん、アニメからでも楽しめる作品だと思いますので、是非ご覧になってください。
大久保:個性的なキャラクターが多数登場しますし、私たち鬼火童子も奈々生様を精一杯盛り立てていきたいと思っております。応援よろしくお願いします!
新子:人間が前向きに頑張っていれば、その影で神様も悩んだりしながらサポートしているんだ、というのを気づかされる、元気が出るアニメです。観たら必ずいいご縁に結ばれますので絶対に観てください(笑)!
大地監督:実は野望がありまして。今作をきっかけに「○○はじめました」という言葉が流行って欲しいな、と思っております(笑)。その先に作品も浸透していければ嬉しいですね。
<Text/ダンディ佐伯>
●TVアニメ スペシャルサイト
http://www.mikagesha.com/