会場一体となって「うー!にゃー!」大合唱をして盛り上がった! 「這いよれ! ニャル子さん 邪神生誕祭」イベントレポート

By, 2012年8月10日



2012年8月5日(日)、夏フェス「a-nation musicweek & stadium fes. Charge Go! ウイダーinゼリー」の一環として、SHIBUYA-AXにてTVアニメ『這いよれ! ニャル子さん』が初の単独イベントを開催。昼の部を「邪神生誕祭」、夜の部を「邪神降臨祭」と題し、2部構成で約3400人を動員した。
当日は、声優の阿澄佳奈(ニャル子役)、喜多村英梨(八坂真尋役)、松来未祐(クー子役)、新井里美(シャンタッ君役)、羽多野渉(余市健彦役)、大坪由佳(暮井珠緒役)と長澤剛監督による作品トークに加え、音楽を担当したRAMM、田中秀和(MONACA)、畑亜貴をゲストに迎えての楽曲制作秘話、さらにクイズコーナーにミニライブと盛りだくさんの内容となった。
ここでは昼の部「邪神生誕祭」の模様をお届けしよう。

イベントは声優陣と長澤監督による作品トークコーナーからスタート。司会は声優の大橋隆昌が務め、質問に沿ってそれぞれが事前にスケッチブックに書いてきた言葉を披露していった。

最初の質問は「『這いよれ! ニャル子さん』ってどんな作品?」というもの。
阿澄は「優しさと愛に溢れた情操教育エンターテイメント」、喜多村は1文字で「乱」、松来も1文字で「混」、新井は自身が演じたシャンタッ君の言葉で「みみみみ~」、羽多野は「扉がひらく」、大坪は「まっひろさーん」、そして長澤監督はニャル子のイラストを出した。
喜多村は松来と併せて混乱の文字になると言い、「中の人的にも楽しく騒いでいたという印象が強く、良い意味で乱れていたという感じです」と回答。
新井はシャンタッ君語を訳し、「ニャル子さんの見た目の可愛さと内面の残念さのギャップを楽しむアニメです」と答えて客席から拍手を受け、羽多野は自分に今まで無いと思っていた性癖の扉が開いたと話して会場を爆笑に包んだ。
そして長澤監督は、描いてきたニャル子のイラストを掲げながら、仕事でしんどいこともあったがニャル子を描いていると楽しくなるので良い作品だったと話した。

次の質問は、「自分が演じたキャラを英単語一言で表すならば?」。大坪は、数々の邪神が出てくる中、珠緒は普通の人間代表ということで「girl」と答え、新井はやはりシャンタッ君語の音声「me」を挙げると、羽多野は「safe」と出して、色々な意味で余市はセーフなキャラクターだったとしながらも、10話で自分の家の窓を破って出てきたところはやはりアウトかもしれないと言い直して笑いを誘った。
松来が「H」という文字を見せながら、「Hって変態の頭文字ですので、まさにクー子のための文字かなと思います」と話すと、すかさず阿澄から「では、松来さんは変態を演じているという自覚があったんですね?」とツッコミが入り、「そうです。芝居って大変だなと思いながら演じてました」と平然と返し、会場を盛り上げた。喜多村は「heroine」と回答し、「真尋さんはヒロインです。やはり全話通してヒロインだったかなというくらい色々なキャラクターたちにちやほやされていた気がします」とコメント。会場からは得心といった拍手が巻き起こった(笑)。
そして阿澄は「dangerous」という言葉を出し、司会の大橋から「血管切れくるくらいの役どころでしたもんね。アフレコも大変だったんじゃないですか?」と問われると、「そうですね。最後の方は慣れましたけど、最初の頃は大変でした。1話なんて何分しゃべらせるんだと」と語り、さらに「アフレコ時のアクシデントとして今だから挙げられること」という質問でも「1話のアフレコ後に声が死んだ」と告白し、終始長澤監督を青ざめさせていた。最後に阿澄は、「それだけ全力でやらせていただいたということです。大変だったけど楽しかったです」と笑顔で締めくくった。

続いては音楽チームをゲストに迎えてのトークコーナーとなり、EDテーマ「ずっと Be with you」を手がけたRAMMのREDALiCE、Masayoshi Minoshima、劇伴の音楽やOPテーマ「太陽曰く燃えよカオス」を手がけた田中秀和(MONACA)、「太陽曰く燃えよカオス」の作詞を手がけた畑亜貴がステージに登場した。

「音楽を始めたキッカケは!?」という質問に、REDALiCEは「ゲームセンターで音楽ゲームをプレイしているうちに、こういう音楽を作ってみたいと思うようになった」、Masayoshi Minoshimaは「TMNetworkのライブビデオで小室哲哉がカッコいいと思いシンセを買った」、田中は「幼稚園の頃、姉がピアノを習っていてそれを見て自分もやりたいなと思った」と回答。
そして畑が「子供の頃、妄想の赴くままにデタラメソングを歌っていた」と話すと、阿澄が「妄想力がその頃からあったんですね!いや、別に今がどうとか言うつもりはないですが」とツッコミを入れて会場から爆笑を取った。
それから「ニャル子ではどんなオファーを受けたか?」という質問では、REDALiCEが「オープニングはハイテンションな電波曲になると聞いてたので、対照的なニャル子の淡い恋心的な曲にしてみてはどうかと言われた」と答え、阿澄も「こんなに可愛らしい曲をいただいて逆にいいのかなと思った」と話した。

対するオープニングについて田中は、監督から下敷きとなる曲は「ジンギスカン」だと言われたことを説明した上で、「ウッハ」といったようなかけ声みたいなニュアンスを念頭に楽曲を作ったが、初めて畑から詞が届いた時に「うー!にゃー!」と入ってたのを見た時は驚愕したと明かした。それについて畑は、「どのように這いよったらいいのかなと考えた時にこれしかないなと思った」と受け答えた。

その後に行われた「ニャル子クイズのコーナー」では再び声優陣が、ステージ後ろのスクリーンを使ってそこに流れるアニメ映像のクイズが出題された。ニャル子が朝食を食べた順番や、買い物に行ったアニメショップの隣りにあったカフェの名前、映し出された映像の中で八坂家はどれかといったマニアックな質問が次々となされ、会場を大いに沸かせた。最終的に羽多野と松来が同点優勝となり、レディーファーストということで松来に景品がプレゼントされた。

 

そのほかライブコーナーでは、可愛らしい衣装に着替えた阿澄、松来、大坪が後ろから這いより隊Gとして「太陽曰く燃えよカオス」を披露したほか、喜多村と羽多野のユニット、後ろから這いより隊Bは「黒鋼のストライバー」を、RAMMと阿澄は「ずっと Be with you」で盛り上げ、アンコールでは出演者全員で再び「太陽曰く燃えよカオス」を歌って、会場一体となって「うー!にゃー!」コールをしてイベントに幕を下ろした。

<Text/ねりな>

<セットリスト>
01. 太陽曰く燃えよカオス / 後ろから這いより隊G(阿澄佳奈、松来未祐、大坪由佳)
02. 黒鋼のストライバー / 後ろから這いより隊B(喜多村英梨、羽多野渉)
03. ずっと Be with you / RAMMに這いよるニャル子さん

【アンコール】
01. 太陽曰く燃えよカオス / 全員

●TVアニメ『這いよれ! ニャル子さん』オフィシャルサイト:
http://nyaruko.com/