【プレゼントあり】キタエリのエゴを感じて欲しい! 1stアルバム『RE;STORY』を発売する喜多村英梨にインタビュー

By, 2012年7月25日



「Be Starters!」「紋(しるし)」「Happy Girl」とこれまで3枚のシングルをリリースしてきた喜多村英梨が待望の1stアルバム『RE;STORY』を発売! 全13曲を詰め込んだ渾身の1枚となっている。
7月21日(土)に開催された『OTODAMA SEASTUDIO 2012』出演前の喜多村さんにお話を伺ってきました!

―いよいよ喜多村さんにとって初めてのアルバムが発売されますが、今の率直な気持ちをお聞かせ下さい。

喜多村英梨さん(以下、喜多村):キングレコードさんからはシングルを立て続けに3枚出させていただきまして、怒涛のアーティスト活動でもありまして、常に歌を出せている、という喜びと、「クオリティの高いものを出さなきゃ」という集中を短いスパンで行ってきたので、「がむしゃらに前を向いていたら、いつの間にか「アルバム」というコンテンツにぶつかり、ちょっと驚いています(笑)。
でも「Be Starters!」から1年経っているということを考えると「アーティストとしても1歳を迎えたんだな」、という誕生日に近いような気持ちですね。

―これまでの音楽活動は順調に来られたということでしょうか?

喜多村:「Be Starters!」をリリースした際は「カウントダウン番組で100位以内に入れればいいね」というようなことをスタッフさんと話していたのですが、おかげさまで色々なランキングで上位に来させていただきまして。
特に「Happy Girl」ではアーティストとしての私の存在を知っていただけたかと思いますので、そこでさらに盛り上げていきたいな、というプレッシャーは出てきましたね。

―ランキングでは売り上げが数字として如実に表れますからね。

喜多村:数字だけが全てではないかと思いますが、一つの指針であると思いますし、これまでのシングルは、基本はアニメなどの作品のタイアップがありきで、作品から入られた方もたくさんいらっしゃると思うのですが、アルバムでは自分の名刺代わりになるような曲を作らなくては、という気持ちが強くなりました。「自分タイアップ」と言いますか。
『RE;STORY』というタイトルにもありますように、私の世界観を改めて提供するという覚悟と、リードの「re;story」は聴いていただく上での看板になるナンバーですので、かなり力の入った楽曲になりました。

―某番組のインタビューを拝見しましたが、「エゴを表現したい」ということを言われていましたね。

喜多村:「喜多村らしいね」と言っていただけるような声優になりたいと思いながらこれまでやってきましたが、同時に、役者だからこそ、自分から作品に歩み寄るという形で演じている分、今回のアルバムでは歩み寄るのが「自分自身」ということで、どのようにしようかな、と考えたときに、押し出したいものをエゴとして出してこそ名刺になるのでは、というところに行きつきました。
今回新録した9曲は、自分が普段からよく聴いているシンフォニックメタルや、男っぽいオケがある中で、自分のヴォーカルが入ることによる、「喜多村イズム」の入った楽曲になるように意識してレコーディングしました。ハードなエゴもあれば「→↑」のようなアゲアゲな曲もありまして。

先ほどから「自分タイアップの曲」と言っておりますが、今回の新曲は自分のテーマソングのような位置づけで作りまして、自分の中での「妄想タイアップ」を勝手につけております。
「この曲はこういうコンテンツの曲」といった形で発注していまして、例えば「alive」という曲は、「いつも私が女子力アップの為にコンビニなどで売っている分厚い少女マンガを読むときのBGM」、とか、「Veronica」なら、「『夏の新作ルージュが出ました』という化粧品のCMっぽい感じで」などなど……。
中には「オタエリ」らしい、残念中二病のような楽曲もありますので(笑)、曲を作った背景には二次元的な部分も割と見え隠れしています。
曲を聴いて「この曲は、喜多村はこういう時のBGMにして欲しいんだな」というのを色々と想像する、というのも『RE;STORY』の一つの楽しみ方だと思います。

―それにしても、新曲が9曲も入っているのはすごいですね。

喜多村:そこは「ベストにはさせないぜ! アルバムにはアルバムの良さがあるんだぜ!」という山中(隆弘)プロデューサーの寛大さが出ていますね(笑)。
今まで私を応援してくださった人たちも楽しめるし、ここからスタートしてくださる方にも、私の音楽活動としての部分だけでなく、趣味志向という部分も知っていただく機会を9回もいただきましたので「これはチャンスだ!」と思いまして。

シングルを作る際にもわがままを言っていますが、今回は特に言ってしまいました(笑)。でも、スタッフもみんな楽しんで作ってくれているというのを、完成された時に感じましたので、苦難は制作時にはあったのですが、出来上がった時は「ようやくできた……」というよりは「できたできた♪」という喜びの気持ちが前面に出ていたと思います。
私のこだわりに対し、周りのスタッフさんのこだわりも加味されて作られた作品ですので、サウンドからビジュアルからデザインにしてもそうですし、満足のいく作品になりました。

―確かに、随所にこだわりが見えますね。

喜多村:ブックレットの「Baby Butterfly」の歌詞の文字チェックはすごい大変だったみたいです。渦を巻いているような表記で、校正泣かせだったみたいで(笑)。でも、こんなところにも「エゴ」が出ているんじゃないかと思いますね。
写真にしても、他の声優アーティストさんがあまりやらないような衣装やシチュエーションにこだわったつもりです。デザイナーさんもその心をうまく汲み取って、デザイン作業をして下さったんじゃないかと思います。

―初回限定盤にはブックレットもついてきます。

喜多村:ジャケットと一緒の日に撮ったのですが、まずはブックレットの青い衣装からジャケ写の白い衣装にいき、同じく黒い衣装、再びブックレットの赤、そして緑……という流れで。緑の衣装を着て撮影している時は、既に夜でしたね。

―トランプのダイヤマークが随所にあしらわれていますが。

喜多村:トランプの中で、私が一番好きなマークがダイヤなので。これも一つの「エゴ」ですね。『RE;STORY』という一つの世界観についてくるブックレットということでしたので、衣装さんとも念入りに打ち合わせをしました。
『RE;STORY』のジャケットの衣装が「黒魔道士、白魔道士」のような雰囲気を出していますので、ブックレットでも非現実的なものを意識しつつ、それに則(のっと)った撮影を心がけました。

ちなみにポスターやブロマイドなど、店舗別のオリジナル特典でも、今回ブックレットに入らなかったカットを使っています。
また、今回の衣装が発表された時、女子は「ナイトがお好みとか、青い衣装が好き」、という意見が多かったり、男子は「赤い衣装が好き」と言ってくれたり、緑色の衣装……「ミドエリ(?)」も好評だったり(笑)、皆さんそれぞれの琴線に触れる写真がいっぱい撮れたので、良かったですね。

―そう言えば前回の「Happy Girl」の時は「果物シリーズ」でしたね。

喜多村:特典物に関しては「●●シリーズ」みたいなテーマを毎回決めてやっていこうと思っていまして。「そろそそネタが尽きるのでは?」と思われているかもしれませんが、まだあるので大丈夫です。なくなったらスタチャさんのアーティストページで、皆さんから募集しますので(笑)。

―さらに、今回は「re;story」でPromotion Videoも撮られたそうですね。

喜多村:既にCMや音楽番組で観られたり、スタチャさんのサイトではショートバージョンが観られたりするのですが、私としても、とても納得のいくものに仕上がりました。
監督さんも「Be Starters!」の頃から同じスタッフさんと一緒にやっていますので、「どうしていいのか分からない」ということはなくて。むしろ「私、こんな表情ができるようになったんだ」とか思っています。

爽やかな「Be Starters!」があり、無機質でかっこいい「紋(しるし)」があり、振り切った振り付けがある「Happy Girl」があったりしましたが、今回は爽やかな白い喜多村とロックな黒い喜多村がいつつ、今回は自分らしい見せ方のパフォーマンスも多かったので、これまでに培った度胸が生きていたのかな、と思います。

撮影は、技術的なものというか、同じ画角の中で白と黒が入れ替わるという演出があったりして、技術的な部分はすごく大変だったのですが、スタッフさんも時間をかけてセッティングしてくださったので、私だけでなく、全体の構成も是非観て欲しいPVになりました。
それと、今回のPVには念願のバンド隊も登場しております! そのお陰もあって、今回はパフォーマンスをするにも気持ちが入りやすかったですね。

―今回の曲の構成はどのように決まったのですか?

喜多村:プロデューサーと、楽曲制作にも深く関わってくださっている河合(英嗣)さんを中心とした音楽チームで必死になって考えてくださいました。
「皆さんが聴く上で、どういう流れで聴いていただくのがいいかな?」と私も考えたのですが、上がってきたものを見て「なるほど」と思いましたね。私の中では「足跡」から「alive」への流れが結構好きです。

―これまでシングルを制作してきた中でも、残念ながらお蔵入りになった曲もたくさんあったかと思いますが、今回のアルバムに組み入れよう、という考えはありましたか?

喜多村:私の中には「ボツを作りたくない精神」というのがあって、だったら最初から「こういう曲で!」と提示して、なるべく日の目を浴びられるようにはいつも心がけていますので。
リード曲の「re;story」も、実は最初は別の曲が入ったりしていたのですが、「もうちょっと違う方向の曲を持っていきたい……けど、この曲も捨てがたいから入れちゃおう」みたいなやりとりはありましたね。
音楽活動をしていなければお会いできなかったような、そうそうたるクリエイター陣の方に曲を提供していただきましたので、嬉しい一枚になりました。

―そんな中、「→↑(マイウェイ)」ではご自身で作詞をされた、ということですが、こちらについて詳しくお聞かせください。

喜多村:タイトル表記ですが「まず読めないですよね」と言われるたびに気持ち良くなります(笑)。取りあえず、もしカラオケに曲が入ることになった時に、こういう表記はOKなのかを確認しまして、どうやら問題ないということでしたので、胸を張ってこの曲タイトルになりました(笑)。「前、上へ」という言葉とかけたりもしています。

「Be A Diamond」という曲で初めて作詞をさせていただいたのですが、「またみんなとかけあえるような曲を書きたい」と思っていましたので、「Be A Diamond」に続く姉妹曲になるように、と思いました。
「Be A Diamond」でも十分「私らしく」という部分にはこだわったのですが、今回は「エゴ」がテーマということで、もっとクセのある表現をしたいと思いましたし、曲のサビを聴いた時から「この曲の歌詞を書きたい!」と思っていましたので、「Going My Way」の部分はすぐに頭に浮かんできましたし、みんなで一緒に振りをしたい、ということで、その振りも何となく頭の中に妄想としてありましたし、自分が伝えたいことをそのまま当てた歌詞になりました。ですから、難産することなく、行きつけの店でロイヤルミルクティーを7杯ほど飲んで書き上げた曲なので(笑)、2・3時間で書きあがりました。

いつも仕事などで行っている、手書きのアンケートでの癖も盛り込んで書けましたし、「見て楽しい」ということを意識して書いたらあっという間に終わりましたね。

―まさにライブにうってつけのナンバーですよね。

喜多村:『』になっている部分は「みんなちゃんと覚えてきてよ!」みたいな(笑)。いつかライブで「コール講座」みたいなこともしたいですね。
ちなみにDメロの「君だよ~♪」の部分は、ライブでは「エリだよ~♪」でお願いします。ここ、太字にしておいてください(笑)。

―そんなライブツアーも決まりました! 横浜、名古屋、大阪ということで、ライブハウスとしては全部大きな会場ですが、いかがですか?

喜多村:えっ、そうなんですか!? じゃあこう書いておいてください。「みんな来ないと次はないぞ!」(笑)。

―(笑)。

喜多村:ライブもそうですが、今回のアルバムの発売に合わせて、都内の繁華街でアド・トレーラーも走ることになっております。
そんな中でのツアーなので、「どれくらいのお客さんを魅了できるか、引き込めるか?」という緊張感もありますし、いち声優だった自分がこのような舞台に立てる機会を与えていただけた、ということに感謝をしつつ、しっかりとしたステージを展開できれば、と思っております。

8月末にちょうど「アニサマ」(アニメロサマーライブ2012)という舞台に立たせていただいて、そこで偉大な先輩方のパフォーマンスを目の当たりにした後ですので、なおさら緊張しますが(苦笑)。
1stツアーと銘打っていますが、今回が最後にならないように、「次も観たいな、聴きたいな」と思っていただけるように、ここから歴史を作っていきたいと思います。

―それぞれのライブが行われる場所で「これは食べたい!」と思うものはありますか?

喜多村:てんむすが好きなのですが、いまお米を抜いているので「てん」の部分だけ食べたいです(笑)。それと、味噌煮込みうどんが好きなので、それも時間があれば是非食べたいですね。関東圏では味わえない味の濃さ、麺のコシを味わいたいです。
大阪では、私はたこ焼きが好きなのですが、たこが苦手なので、「焼き」の部分重視で食べたいです(笑)。
横浜は中華街にある行きつけのお店で中華料理を堪能します。
普段は割とダメな食生活をしているので(笑)、ツアーに便乗して美味しいものをたくさん食べたいですね!

―では最後に、ファンの方に向けて一言お願いします。

喜多村:『RE;STORY』を一人でも多くの方に手に取っていただきまして、心も身体も「キタエリスト」になっていただければ嬉しいです。「『キタエリスト』絶賛募集中です!!」(笑)。
喜多村英梨という人間の中の1コンテンツに面白味を見出して、期待していただければ幸いです。よろしくお願いします!

なお、全国のレコード店、アニメショップの一部対象店舗にて、ディスプレイコンテストを開催。どのお店がNo.1「キタエリスト」に輝くのか? こちらも注目だ。詳しくはアーティストサイトをチェック!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【CD概要】
『RE;STORY』
2012年7月25日(水)発売


【初回限定盤】
品番:KICS-91791
税込:¥3,000


【通常盤】
品番:KICS-1791
税込:¥2,800

<収録曲目>
1 re;story
2 Veronica
3 紋
4 足跡
5 alive
6 Baby Butterfly
7 LOVE&HATE
8 brand-new blood
9 Be Starters!
10 →↑
11 Happy Girl
12 My Singing
13 Be A Diamond

☆初回限定盤
別冊撮り下ろし写真集ブックレット付
三方背ケース付きデジパック仕様

●スターチャイルド「すたちゃまにあ」 喜多村英梨 公式サイト
http://www.starchild.co.jp/artist/kitaeri/

【プレゼント】
発売を記念して、喜多村さんのサイン色紙を1名の方にプレゼント!
ご希望の方は、「喜多村アルバム」(他のプレゼントも同様の募集方法をしているため、ご希望プレゼントを判別させていただきます)の後に1. お名前、2. 郵便番号・ご住所、3. お電話番号、4. 性別、5. 年齢、6. サイトを知った切っかけを『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローしていただいた上でDM(ダイレクトメール。お互いにフォローしている場合に使用可能な機能)にてお送りください。
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応募締め切り:2012年8月31日(金)23:59必着