2012年6月24日、アニメイト横浜で、先日発売された「TVアニメ『機動戦士ガンダム AGE』ドラマCD~ウェディング・イブ~」の発売記念イベントが開催され、アセム役の江口拓也さんとロマリー役の花澤香菜さんが登壇した。
MBS・TBS系全国ネット毎週日曜夕方5時より好評放送中のTVアニメ『機動戦士ガンダム AGE』のドラマCD第1弾となる今作は、100年3世代にわたる壮大なガンダム大河の第2章「アセム編」の3年後を描いたオリジナル・サイドストーリー。
キャラクターたちの世代ごとの関連性を焦点に、アニメ本編では語られなかったキャラクターたちの心情や絆、さらには「アセム編」最終回となる第28話のラストで結婚式を迎えた主人公アセム・アスノとロマリー・ストーンの結婚式前夜の物語などが明かされていく。
イベントのスタートとともに江口さんと花澤さんが客席からの大きな拍手に包まれて登場。さっそく始まったトークで2人は「アニメ本編中でなかなか語られなかった物語をドラマCDにするという話だったので、楽しい学生生活のようすとかが語られると思ってたんですけど……」と、アセムとロマリーの結婚前夜のオリジナルストーリーがドラマCD化されたのは予想外だったとコメント。
「3年後のけっこう重たい話で(笑)、でもそこがきっちり描かれていて嬉しかったです」と語った花澤さんだが、ロマリーの「結婚してください」のセリフにはいろいろと思い入れがあったようで「なかなか自分から言うセリフじゃないと思って(笑)、楽しみでしたね」と語ってくれた。そんな花澤さんだがそのセリフを聞いたアセムが笑い出したことにはちょっぴり納得がいってないようす。江口さんも「まさかの大爆笑ってねぇ(笑)」とその意見に同意しつつも、苦笑いでも爆笑でもない絶妙なラインの笑いでないと成立しないシーンだったということもあって、その笑い声を演じるにあたっては何テイクもかけたと苦労したアフレコの感想などを語ってくれた。
さらにドラマCDの感想について江口さんは「ロマリーが男らしかった」と一言。それを受けて花澤さんも「本編を見ていた人は『ロマリーハッキリしろよ!』ってきっと思ってたはずですが、このドラマCDでは自分で整理がついてからの告白だったので、なんかスッキリしましたと」とのこと。そんなアセムとロマリーの結婚についてさらにトークは盛り上がっていくことに。
「22歳で結婚ですよ。潔いですよね」と語った江口さんは、自分の父親が26歳で結婚したことを最近知ったといったエピソードを披露。父親とお酒を飲みながらの語り合って知ったということだったが、そんな親密な親子関係に花澤さんは「いい関係ですね」と感心したようす。
ちなみにここからしばらくの間、お酒についての2人のプライベートトークに脱線。「朝五時まで呑んだこともある」というお酒大好きな江口さんと、「家で梅酒を飲みながらTVを見たりしています。酔って潰れたことないですし、みんなとご飯とかに行ってもあんまり呑まずに、周りが酔っていくさまをニヤニヤ見ています(笑)」といった普段の2人が想像できる会話に、会場のファンは興味津々となっていた。
さらにイベント中盤からは、2人から事前にアンケートをとってあった「アセムらしいと思ったシーン」「ロマリーらしいと思ったシーン」、さらに「『アセム編』で印象に残ったシーン」をスクリーンに映し出し、映像を見ながらのトークと展開していくことに。
「アセムらしいと思ったシーン」では第16話で不良につっこんでいくアセムのシーンを2人はチョイス。
「悪があったら見逃さないみたいな、真っ直ぐで向こう見ずなところがアセムらしい」とコメントした江口さんに花澤さんが同じような場面があったら「行きますか?」と訪ねるが「無理です(笑) 穏便に話し合いで」と江口さんは平和的解決を提案。
それを聞いた花澤さんが、暴力はダメだよねといいつつ「草食系男子か! 本当にアセムやってた人ですよね?(笑)」と江口さんとキャラクターとのギャップにツッコミを入れると会場は大爆笑となっていた。
また、『機動戦士ガンダムAGE』に出演できたことについて訪ねられた江口さんは「物心ついた時から、ガンダムは身近にあった作品だったので、参加できると決まったときはものすごく嬉しかったんですね。なので、毎話ものすごく思い入れが強かったですし、第1話ではものすごく緊張しました」とコメント。
中でも気合いが入りすぎてイントネーションがずれたりしてしまい「アセム・アスノ行きます!」のセリフを何回もリテイクしたとの裏話などを披露してくれた。
花澤さんも「ガンダムって男の友情のお話なんだなと思いました。さらに世代交代での父と子の愛が描かれていて、夕方にやっていても大人が見ても楽しめるお話だなと思いました」とコメント。
フリット役の井上和彦さんの収録時の面白エピソードなども飛び出すなど、緊張しつつも楽しかったというアフレコのようすなどを聞かせてくれた。
最後に、ファンに向けて江口さんが「僕自身もわからなかった部分や追い切れなかった部分の物語をドラマCDを通して楽しめたことがすごく嬉しかったです。今後もキャラクターソングだったりゲームだったりで、まだまだガンダムAGEを楽しめる機会がどんどん増えていきますので、そちらの方も楽しんでいただければと思います」と挨拶。
また、花澤さんが「こんなにロマリーでしゃべったのは初めてぐらいの勢いでドラマCDをえんじさせてもらったんですが(笑)、これで終わっちゃうのは寂しいので、キャラクターソング、そしてもしかしたらまたドラマCDとか作っていただけたらと思います。ぜひこれからもガンダムAGEを応援よろしくお願いします」と語り、約1時間の楽しいトークイベントは終了となった。
<Text・Photo/川畑 剛>
●『機動戦士ガンダムAGE』公式サイト
http://www.gundam-age.net/