『黄昏乙女×アムネジア』庚 夕子役や『アイドルマスター』の四条貴音役などでおなじみの人気声優・原由実が念願のデビューシングルを2012年8月22日（水）に発売！
8月2日（木）発売のPSP用ゲームソフト『コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯♥Hysteric Birthday 2U』のEDテーマ「HANABI」と同挿入歌「天ノ紅（そらのくれない）」が収録されている。そして、同じく人気声優・今井麻美がサブヴォーカルに参加している事なども話題となっている。CD発売を控えた原さんに、楽曲についてお伺いしてきました！
―今回のCDのリリースに至った経緯を教えて下さい。
原由実さん（以下、原）：去年の秋に初めてソロデビューのお話を頂いて、自分の中でも「大丈夫かな？」と不安になったりして、じっくりと考えさせていただきました。本格的な打ち合わせに入ったのは今年の１月ですね。
―原さんは歌についてはどう考えていますか？
原：カラオケが好きなので、元々歌自体は好きでした。歌うことは楽しいですが、「歌って難しいな」と感じる部分もありました。
―今回は初めて自分名義で歌いますが、それに関しては？
原：不安に感じる部分もありました。キャラソンはどういう風に持っていくかが見えてきやすかったのですが、そういうのが全くない状態で歌うのが滅多になかったので……。
「自分自身の歌い方はどうだっけ？」というのがありまして。例えば歌うときの癖が、キャラクターによってついた癖なのか元々自分の癖だったのかどうかを改めて考えなくてはならなかったり、自分本来の歌い方を見つける作業が大変でした。
―自分本来の歌い方はどのようにして気づきましたか？
原：歌ってみた時に「これはキャラクターで歌っている時の癖がついているな」、というのを感じたりして。自分が持っているボリュームなどをフルに出して歌うことが多かったですが、誇張しすぎず、ナチュラルに歌うのが本来の歌い方だと思い、そう意識して歌いました。
―では今回の収録曲についてお聞きします。まずは「HANABI」から。
原：タイトル通り、和の雰囲気が感じられる曲です。ミディアムロックで、今井さんがサブヴォーカルで入ってくださっていますので、ゆったりしている中にちょっとした勢いのような部分も感じられる曲だと思います。
歌詞は懐かしさを感じるような、昔を思い出せるような夕暮れ時に感じる切なさを感じられるのではないでしょうか。
実は仮歌を自分で歌うのは人生初でした。雰囲気がより伝わるように、よりナチュラルになるようにと、作詞をされたRUCCAさんが現場にいらっしゃいまして、歌詞をその場で考えてくださったりもしました。
―仮歌を含めたエピソードをお聞かせください。
原：（今井）麻美さんもいらっしゃったので、アドバイスをいただいたりしましたし、本番は万全な状態で臨ませていただきました。十分な声が出ている、準備OKな状態でレコーディングを始められました。
実はスタジオの近くに美味しい中華料理屋さんがありまして、仮歌を録った場所とレコーディングの場所が同じスタジオだったので、「録った後に、またそこに行ける！」ということで、それも自分の感情を高めてくれました。家族もつれてきたいな、と思うほど美味しかったので（笑）。
―今作では今井さんはどのように絡んでいらっしゃいますか？
原：プロデューサーの濱田（智之）さんのプロデュースに参加協力して下さっている、という感じで、歌以外の衣装などのコーディネートもして下さったりしました。
付き合いが長い分、私のことをよく知って下さっていて、とても心強かったです。
―今作ではショートPVも撮影されています。PV＆ジャケット撮影のエピソードを教えて下さい。
原：とある有形文化財に指定されている家屋で撮りました。衣装は、浴衣と白い衣装の2パターンで撮っていただきました。
歌に合わせて表情を作るのが特に緊張しましたね。歌詞の内容を考えつつ歌ううちに、余計なことを考えていたのがどこかに行って、自然に歌えるようになりました。当日は今井さんもいらっしゃいましたし、とても楽しくやらせていただきました。
―今井さんは歌でも参加されていますが、立ち位置はどのようになっていますか？
原：「HANABI」はサブボーカルで、「天の紅」はコーラスです。プロデューサーさんの意向で、サブボーカルは１曲だけにしよう、ということになったようです。
―「HANABI」は5月に行われた今井さんのバースデーライブで、ファンの皆さんの前で披露されましたね。その時の気持ちをお聞かせ下さい。
原：温かい応援を下さいまして、完全サプライズで、誰も知らない状態で出ていくのはすごく緊張しました。ですから、皆さんが温かく迎えて下さって、とても嬉しかったです。
―C/Wの「天ノ紅」はゲームの挿入歌ということですが、もらった時の感想は？
原：「HANABI」はキーのチェックもあり、編曲前の仮の状態のものを聴きましたが、こちらはアレンジもほぼ完成しているものを最初に聴きました。
曲調はミディアムバラードのような曲ですが、「壮大だな」というのが感想でした。
森先生の歌詞が個人的にも好きなので、書いていただいて嬉しかったです。こちらも「HANABI」同様、和のテイストが感じ取れる曲になっています。切ない中にも力強さがありまして、この歌詞も私の中で「ここをこうした方がいい」というのがあり、歌いながら最終的なものに作り上げていくというのが楽しかったです。
レコーディングは、何本も歌わせていただいた状態から録らせていただきましたので、「HANABI」同様に万全な状態で臨めました。自分に合わせたキーで作って頂けましたし、こちらの方がどちらかというとすんなり行けたような気がします。
「好きだけれど、その想いが届けられない、切ない恋の歌」だと思いますね。
―発売を控えての心境は？
原：まだ実感が沸いていないです。熟成はされているのですが……実際にジャケットを手に取ったら実感が沸くのでは？と思います。
―東京と大阪でCD発売記念キャンペーンも行われますね。
原：地元の大阪でも行いますので、今から帰って何をしようかなと思っています。キャンペーンを楽しみつつ、そちらも楽しみです（笑）。
CDを聴いていただいた方に直接お会いできるのはとても楽しみです。内容はまだわかりませんが、感想をお聞きできれば嬉しいです。
―今回歌われた2曲の、聴きどころをそれぞれ教えて下さい。
原：「HANABI」はBメロが好きです。切なくなる部分を聴いてほしいです。サビ頭に入るのが難しく、落ちサビの部分が難しく、バースデーライブの時も入りやすいように調整して下さったりしました。成長できるように練習しておきます（笑）。
「天ノ紅」は曲と歌詞のリンクに注目してほしいですね。ON/OFFが明確です。インストでも楽しんで欲しいと思います。
―今後はどんな曲を歌いたいですか？
原：普段からロックを聴くことが多いので、今回とはまた違ったベクトルのロック、ガールズロックみたいな曲を歌ってみたいなと思います。
―元々カラオケで歌うのが好きだということですが、普段どのアーティストの曲を歌われますか？
原：ロックバンド・L’Arc-en-Cielさんの曲をよく歌っていますね。休憩時間によく歌いに行ったりしています。それ以外はもっぱら新旧のアニソンです。
―最後に、ファンに一言お願いします。
原：初のソロシングルということでドキドキしていますが、今の自分のできることは全て詰め込んだCDになったと思いますので、たくさんの方に聴いていただきたいです。よろしくお願いします！
＜Text・Photo／ダンディ佐伯＞
※昨日掲載いたしました原由実さんインタビューにて、一部誤った文章が掲載されてしまいました。ここに訂正してお詫び致します。
【CD概要】
「HANABI」／原由実 feat.今井麻美
8月22日（水）発売
1,260円（税込）
発売：5pb.
販売：アニプレックス
＜トラックリスト（4トラック収録予定）＞
1.HANABI
2.天ノ紅
3.HANABI – off vocal –
4.天ノ紅 – off vocal –
＜初回特典情報＞
告知兼用初回特典B2ポスター
●原由実 事務所プロフィール
http://www.artsvision.co.jp/data.php?id=1070
●「コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯♥Hysteric Birthday 2U」公式サイト
http://corpse.jp/
●「今井麻美と原由実のRADIOコープスパーティー」
http://hibiki-radio.jp/description/corpse_2u