櫻井孝宏、福山 潤、神谷浩史ら豪華声優陣登場!「TVアニメ『しろくまカフェ』制作発表会」詳細レポ

By, 2012年4月5日



「月刊フラワーズ」で連載中の癒し系&脱力系の新感覚動物マンガ『しろくまカフェ』のアニメ化が決定! テレビ東京系全6局ネットで4月5日より放送がスタートします。その制作発表会が、3月30日(金)に都内、新宿明治安田生命ホールにて開催された。

出演者は、増原光幸監督をはじめ、櫻井孝宏、福山 潤、神谷浩史、森川智之、遠藤綾、羽多野渉、小西克幸、谷山紀章、小野大輔、という豪華声優陣。そしてさらに追加キャストとして、イベント内でリンリン役の川島得愛、グリズリーさん役の中村悠一が発表され、登場しました!制作発表会は大変な盛り上がりを見せた。その模様をお届けしよう。

イベントは、司会者の挨拶で始まり、TVアニメ『しろくまカフェ』の上映会がスタートした。内容は1話のAパート(前半部分)。観客からはクスクスと笑い声が。続きの本放送が楽しみだ!

そしてお待ちかねの、増原光幸監督と豪華声優陣9人。全員、自分のキャラクターのぬいぐるみを抱えて登場。
そしてなんと森川と小西はパンダのメイクで登場! 観客からの歓声と笑いが上がった。なぜなら両人は、目の周りを黒く塗っていたのだ(笑)。キャスト陣も両人が気になる様子です。偶然にも、森川と小西は前日の仕事で会い、今日の『しろくまカフェ』の登場を考えた結果とのこと。ファンサービスが旺盛です!

そして冒頭でも紹介したが、追加キャストの川島得愛と中村悠一の登場に再び会場には黄色い悲鳴がこだまする。そして増原監督の挨拶が行われた。

増原監督:こんな豪華な役者の方に人間じゃなく動物をやって頂くということになりました(笑)。本作は心が温まる作品で、また夕方5時半からの放送ということで視聴者の方がゆっくり肩肘はらず、毎週クセになって見て頂ければと思います。

続いてトークコーナーへ。質問形式で行われたこちらの模様をお届けする。

―作品のおすすめポイントを教えて下さい。

シロクマくん役・櫻井孝宏:夕方という時間にふさわしい、感覚で見れるアニメだと思います。「クス」と笑ってしまうような、ほんわかして肩肘張らずにゆったり見ることのできるアニメらしいアニメです。

パンダくん役・福山 潤:動物たちが癒しの対象というよりは、登場人物にぶっとんだキャラクターが多く、クスッと笑っていただけると思います。笑いは心のビタミンでございますので、補給をして下さい(笑)。

増原監督:今まで担当してきた作品の中で、ここまで動物率が高い作品は初めてでした。なんでこんなにゆるいの?というところがひとつの見所なのではないかと思います。

―初めて原作や台本を読んだ時の感想をお願いします。

ペンギンさん役・神谷浩史:びっくりしました。ページをめくると、「しろくま、ペンギン、パンダ」という昔から慣れ親しんだ文字が台本にストレートに書いてあると、僕は何を読んでいるんだろう?と衝撃的でした。

グリズリーさん役・中村悠一:もう少し擬人化された作品だと思っていたので、リアルな動物がいっぱい出てきて、「マジじゃねーかよ!?」ととまどいました。(笑)別現場でペンギンさん役の神谷さんにお会いしたときも、同じ反応をしていました。キャストのみなさんが、絵を見た瞬間に頭の中によぎったのは「どうやってやろう?」だと思います。
僕は最初、自分の役を聞いていなかったので、原作を読みながらどれだろう?人間のリンリン役だったらいいなと読んでいたのですが、この黒いの(グリズリーさん)になりそうだなと思っていたら的中しました(笑)。

常勤パンダさん役・小西克幸:僕も原作を最初に読んでいまして、本屋さんで表紙を見て可愛いなと思って、買っておもしろかった作品なので出演できて非常に嬉しいです。
常勤パンダさんに限ったことではないんですが、普段は人間の口にあわせてセリフを言うのですが、今回はリアルな動物の動く口にセリフをあてるという違和感や難しさを今も探っている状態ですね。

―普段は人間を演じられることが多いと思いますが、動物を演じる時と何か違いはありますか?

櫻井:しろくまカフェの作品の世界の中での「動物と人間」の作り方に最初はとまどいがありました。全ての音や絵を入れてアニメが完成したイメージが自分の中で沸きづらく、色んな面を作っている最中ですので、毎回刺激的です。また他のキャストさんの演技の技など新しい発見もあります。

ラマさん役・小野大輔:みなさんのアフレコを見ていて、技が出尽くしてしまっていて、僕もラマさんをつくるときに技がもうない!と思い、最終的に自分の一番いい声で普通に喋ってみたら「英国紳士か!というかそれお前だから、ちょっと変えて」とダメ出しがありました。オランダに寄せてと(笑)。
見ていると、間であったりとかコミュニケーションがとれているんだけどあまり会話になっていたりとか、微妙なかけちがいが人間と動物を演じる時の違いかなと思います。

パンダママ役・森川智之:僕の場合は動物というか、性別まで越えてますので、どうしよう? と困りました。悩みすぎてもマズイと思い、パンダのイメージのおっきくてモフモフしていて優しそうなママになろうと思ってバージョン5くらいチャレンジしましたが全部ダメでした(笑)。音響監督さんから、山の手風のママのようにやって下さいと言われました(笑)。

ナマケモノさん役・谷山紀章:絵もリアル嗜好でデフォルメもされていないので、ナマケモノがリアルな動物で人間語でしゃべる様子が浮かびませんでした。そもそもなんで俺ナマケモノくんをふられたんだろうとまでつきつめて思ってしまいした(笑)。
リハーサルビデオを自宅でチェックしてましたら、今まで体験したことのないセリフの間が長くて、ゆっくりしゃべらないと口が合わない感じで、尺勝負ということで、結局『ウルル●滞在記』みたいになりました(笑)。

―人間組の皆様は個性的な動物達に囲まれていますが、ご自分のキャラクターについて一言教えて下さい。また、アフレコ現場はどんな雰囲気ですか?

半田さん役・羽多野 渉:非常に明るい現場なんですけれど、役作りをこんなに深く考えるのはとても新鮮でした。今まで当たり前の様に人間を演じていたんですが、周りが動物だとこんなに難しいのかと思いました。極端に役作りも出来ないですし、リアルにやると「それお前だろ。」と言われてしまいまして。
半田さんは動物園の飼育員で非常にまじめで、ひだまりのような温かい方なのですが、演じるにあたりどんどん追い詰められまして、引き出しがなくなってきて、でも最近は、ひだまりとはどういうものなのかわかってきました。

笹子さん役・遠藤 綾:人間役ってこんなに難しいのだなと改めて思いましたし、こんなに普通のセリフを言うことはあまりないなと思いました。「いらっしゃいませ」とか、「どうぞ」とか。人間同士の会話はまだないので、動物との会話って意外と難しいなと思いました。そしてアフレコ現場は楽しいです。

リンリン役・川島得愛:他のキャストさんのお話を聞いて、初めてみなさんこういう風に考えていらしたのだなと思いました。僕は役作りにあまり悩んでいないんです。なぜなら僕はパンダくんラブなので、他の動物とはまだしゃべっていないんです。
リンリンの場合はパンダ大好き! という気持ちでやれてしまっているので、今後他の動物と絡む時はどう接していいか悩むかもしれません。「人という動物を演じるつもり」でやっております。アフレコ現場も比較的年代もキャリアも近い人が集まっているので非常に楽しいです。

―自分が演じるキャラクター以外で気になるキャラクターはいますか?理由も教えて下さい。

小西:全部のキャラクターをやってみたいんですが、気になるのはピゴセリス族、キングペンギンのひなですね。やりたいです(笑)。原作を読むとキングペンギンのひなは、シロクマくんと一緒でふきだしがないんですよ。実際どうなるのかなと気になります。あとヤマアラシも気になります。追っかけますよ~!

中村:動くパンダが本当に可愛いんですよね。ズキュンです。動くと別物ですね。リハーサルビデオを前日に見ていてもパンダが一番気になります。こっち(森川を指して)のパンダじゃないですよ?

森川:うちの息子ですよぉ―?(笑)

谷山:気にならないキャラクターがいないですが、僕はしいて言うならシロクマさんですね。原作の中でラップを口ずさむ回があるんですが、孝宏くん(櫻井)が口ずさむわけですよね、楽しみです。気になってしょうがないです。
あとシロクマさんがダジャレを言うのですが、本当にダジャレが好きなのは中の人で言うと福山潤ですけどね(笑)。僕だっていえるのに……と思ってる福山潤を僕は見逃していません(笑)。

川島:コアリクイさんがすごく好きですね。あえてオオアリクイじゃないところが。コアリクイさんの常に虚勢をはっているところが好きです。動物のキャラクターが何かやってみたいです。 

―本日は1話Aパートのみの上映ですが、アニメで今後おすすめエピソードや、原作で個人的に楽しみなエピソードはありますか?

福山:個人的にはパンダくんの家族が出てくるエピソードが早くやってみたいです。大家族でして、はやく声をつけて会話をしたいなと思いを馳せています。

神谷:我々動物をやらせていただいて、正解がわからないままなんとなくマイクの前にたってしまうんですが、テストが終わった後、間違いなことだけはわかるですよね(笑)。こう見えてみんな真面目なので(小西さんの額を見て)ここに『常勤』と書いてあるんですよ。本番でばちっと決めているところを見てほしいです。

森川:ママはヤマアラシの大ファンなので、そのエピソードがいいですね。やりたいです。友達のペンギンのお母さんがいるんですけど、それが誰が演じるのかすごく楽しみです。(小西さんを見て)それパンダじゃないだろ(笑)!

小西:ここでいじるんですか!? 森川さんもちょっと牛っぽいですよ!(笑)。

ボリューム満点の爆笑のトークコーナーが終わると、OPテーマがお披露目。JP(ジェイピー)が歌う「ボクにインビテーション」が場内に流された。

この曲について、「シロクマさんもラップを口ぐさむんですが、正直意外な曲調でおもしろいと思います。温かい歌詞でしろくまカフェにきた気分になれます。」と櫻井がコメント。
そして「私も意外でした。テンポがよくて爽やかで、楽しいお話が始まるよ!という雰囲気でいいなと思いました」と遠藤がコメントした。
「僕のイメージはもっと牧歌的だったのですが、近未来的なサウンドで、温かい歌詞で作品の世界観のイメージ通りだと思いました」と羽多野。
小野は、「テンポや疾走感がよく、話のなかでもドライブする回もあるので、ドライブしながら聞いてもいいんじゃないかと思いました」と、それぞれの感想を語った。

続いてイベントも終盤になり、声優陣のサイン入りポスターの抽選会に移る。そして最後に増原監督からコメントが届けられた。

増原監督:本日はみなさんお越し頂きましてありがとうございました。僕は他のキャストさん達と違って、こうやって舞台にあがることはあまりないのですごく緊張していたんですが、僕自身も楽しいイベントでした。みなさんはお楽しみ頂けましたでしょうか。4月からの放送をどうぞよろしくお願いします!

<Text/大根田 理絵>

●番組公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/shirokumacafe/

【関連記事】
・癒し&脱力系新感覚動物アニメ『しろくまカフェ』主題歌歌手に福山潤が決定!!
http://repotama.com/2012/03/16713/