GA文庫(ソフトバンク クリエイティブ刊)から既刊8巻でシリーズ累計60万部以上発行され、人気を博すライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』(著:逢空万太(※ヨミ:あいそらまんた)、イラスト:狐印(※ヨミ:こいん)が、TVアニメ化が決定し、2012年4月からの放送開始に先立ち、アフレコがいよいよ開始!
『這いよれ!ニャル子さん』は、銀髪の美少女で、クトゥルー神話に登場する「無貌の神」ニャルラトホテプ、通称「ニャル子」が、地球の高校生、八坂真尋(ヨミ:やさかまひろ)を狙う悪の組織から彼を守るために派遣されてきたことからはじまる怒涛のハイテンション混沌コメディです。
これまで、ドラマCD、OVA、BS11でのフラッシュアニメ放送などを経て、
ついにTVアニメ化となりました。
バレンタイン前日ということもあり、松来が収録現場に手作りチョコレートを持ってきたりと、アフレコ最中も仲良くわきあいあいとした雰囲気。キャストもいきいきとした表情を見せ、4月からの放送開始に気合が感じられるアフレコ取材となりました。
―動いているキャラクターに声をあてていかがでしたか?
ニャル子役・阿澄佳奈さん(以下、阿澄):ドラマCD第1弾からの長い付き合いになってまいりました。色々な過程を経て、それぞれの表現方法の面白さをニャル子で体験させていただいて、ついに念願のフルアニメーションということで、動くニャル子、ヌルヌル動くニャル子(笑)を見て感慨深かったです。凄く嬉しくてハイテンションで頑張らせていただきました。
八坂真尋役・喜多村英梨さん(以下、喜多村):ドラマCDや動きのない絵に対して真尋を演じることが多かったのですが、今回動く真尋さんということで「こんな表情をするんだ」という発見もあり真尋像の奥行きが深くなりました。
クー子役・松来未祐さん(以下、松来):私も最初からこのシリーズに関わらせているのですが、ニャル子達のドタバタが勢いのあるアニメになっていて、それを観ているのがとても楽しいですし、この先の収録が楽しみになりました。第1話に関してはクー子は少しの出演だったので、これからが楽しみです。
暮井珠緒役・大坪由佳さん(以下、大坪):動きが可愛らしいアニメだなと思いました。ニャル子さんだけあって「にゃんにゃん」って感じで(笑)見ていてほっこりするというか癒されます。「可愛いな」と思いながら私も珠緒ちゃんに声をあてていました。
余市健彦役・羽多野 渉さん(以下、羽多野):僕はアニメーションからの参加なのですが、非常に可愛らしい作品で、普段割りと年齢が高めの役を演じることが多いので、高校生のような若い役は緊張しました。これからもぜひ学校のシーンを描いて欲しいなと思います。
―演じられたキャラクターの紹介をお願いします。
阿澄:ニャル子は一言で言うと邪神ということになるのですが、他は一言では言い表せないくらいとんでもないヒロイン、、、じゃないな、とんでもない邪神です。真尋さんが大好きすぎて居候をするという形になっていくのですが、自分の欲望や使命のためには何でもやるという下衆いところも持った珍しいキャラクターだと思います。
喜多村:真尋は一応この作品では主人公の男の子なのですが、ヒーローというよりはヒロイン的なポジションになりますね(笑)。ニャル子さんがだいぶ真尋に対して這いよってくるので、その分ヤレヤレという表情が多いです。突っ込むことが多いのですが、ヤレヤレと引きつつも突っ込んでニャル子の相手をしてあげるという優しい男の子です。
松来:ニャル子が真尋のことを大好きなように、クー子はニャル子のことが大好きでニャル子と同じように色々な手段でニャル子を自分のものにしようと日々頑張っています。よく真尋さんがニャル子にグサッとフォークでいっちゃうのですが、私もニャル子にグチャってやられちゃうので、ヒエラルキー的に一番下な所にいます。テレビアニメでどれくらい下層っぷりが描かれるのか楽しみにしています。
大坪:珠緒ちゃんは真尋君たちのクラスメートで、別名『歩くスピーカー』と言われるくらいお節介というか五月蝿いというか、情報屋みたいなところがあります。でも元気で明るくて友達思いなところのある優しい子です。
羽多野:余市は真尋のクラスメートです。1話の感じだととても優しい良い人といったところなのですが、あまりに良い人過ぎて「裏があるんじゃないか?」って言われました(笑)。たぶん裏はなく底抜けに良い奴なんだろうと思って演じています。
―収録時に面白かったエピソードなどありますか?
大坪:大先輩に囲まれての収録だったので凄く緊張したのですがテンポの速い作品で、阿澄さんの早口は勉強になりました。あとはバレンタインということで松来さんに手作りのチョコを頂いたのですが、それが凄く面白かったです。
羽多野:面白かった?美味しいですよね?(笑)
松来:やっぱ最下層……。
大坪:すみません(笑)。
喜多村:大坪の先輩の喜多村です。真尋という役柄と付き合いが長いので、動く真尋さんに対してすり合わせができるかな?と緊張したのですが、実際に現場に着いたら安心できる役者さんたちが揃っていたのでリラックスしてアフレコをすることができました。特に相方である阿澄さんには非常におんぶに抱っこというか夫婦漫才的なノリが本編だけでなくアフレコの現場でもあって、私が無茶振りをしても寛容に受け止め転がしてくれて周りの人たちにやんわり笑っていただくみたいなアットホームさのある現場で楽しんでやれました。面白いエピソードはやっぱり松来さんのお菓子でしょう。松来さんは今日も面白いです(笑)
阿澄:ある程度覚悟をしてニャル子の第1話のアフレコに来たのですが、実際にやってみるととんでもない台詞量だしテンポだしハイテンション加減で、台本のどこをめくってもニャル子ばっかり喋ってる感じで、喋くり倒させていただいております。とても楽しんでいただける作品になると思います。面白かったことは松来さんがバレンタインのチョコを持ってきてくれたことです(一同笑)。
喜多村:普通に美味しい味でした。
阿澄:手作りのブラウニーですよね?
松来:縁起物ですからね(笑)。最初のシリーズからニャル子の勢いのある台詞がこの作品の肝になるところなのですが、アニメーションということで尺の制限などもあるので、どんな感じになるのかと思ったら、アニメの絵の動きの勢いと合わせて益々ニャル子が光り輝いていて楽しかったです。面白かったエピソードとしては、私がバレンタインのチョコを手作りしたということが最高に面白かったです(一同笑)
羽多野:さすが爆笑王ですね(笑)。
松来:最後は、羽多野君が落とします!
羽多野:いやいや(笑)、松来さんの後輩の羽多野渉です。Aパートはスタジオのロビーで見ていたのですが周りにいるスタッフと一緒に大爆笑していました。真尋とニャル子の掛け合いがもはや名人芸にまでなっているというか絶妙なタイミングでボケと突っ込みが応酬されるので、これはご覧になる皆さんにも伝わると思いますので楽しみにしていただきたいなと思います。本当に松来さんのチョコレートには爆笑させていただきました(一同笑)。
一同:ごちそうさまでした。
―テレビシリーズならではのみどころをお聞かせください。
阿澄:私たちのお芝居が先行してという作品の作り方がニャル子は多かったので、テレビアニメーションとしてこんなにも可愛く良く動くというのを先に見させていただいて、それに私たちが後から声を付けるという形が新鮮でした。ニャル子も外道なんですけど凄く可愛らしく描いてくださっていたので(笑)、「は、そうだよな」って思いました(笑)。可愛いニャル子の表情や仕草を見ていただける分、私は外道の精神も忘れずに演じていこうかなと決めました(笑)。
喜多村:ニャル子を威嚇するというところが全シリーズを通してキモになっていて、阿澄さんとは違うところでHPを削るキャラクターなので、真尋さんの壮大な突っ込みだったり引き突っ込みであったり、ニャル子との温度差みたいなところでは絵と効果が相まって本当に絶妙なバランスで演じられました。今まで音声だけだった真尋さんの突っ込みがアニメーションになったことで非常に厚みが増しているんじゃないかなと想像しながら芝居をしたので、その辺を注目していただけたらと思います。
松来:クトゥルー神話がもとになっているので登場する敵との戦いも迫力があります。それに加えて真尋さんとニャル子さんの可愛らしいやりとりがありつつなので、いろんな風に楽しめて面白いなと1話を見させていただきました。クー子が本当にニャル子のことが好きすぎるあまり、アニメの収録が始まる前に「クー子は変態です」という紹介をされたのですが、この後どれくらい放送できる変態ぶりを演じさせていただけるのかワクワクしています。
―作品を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
阿澄:私としては嬉しい限りで、応援してくださっている皆様に感謝の気持ちを述べたいと思います。ついに4月からフルアニメーションで暴れまわります。元気になっていただける作品なのでぜひ見ていただきたいと思います。ニャル子らしさではパロディ、オマージュ、リスペクトの類の面白ネタも随所に散りばめられていますので、わかった方はぜひ「にやっ」としていただければ嬉しいです。
喜多村:男の子ということもあり自分の中の新たな引き出しのチャレンジの場を頂いているので、追求して今後もアフレコに臨みたいと思います。その成果がアニメーションに汲まれて見てくださる人の心を動かせればいいなと思っています。真尋は忙しい役柄でもあるので、共感していただけたらいいなと思っていますのでお楽しみに。
松来:長い期間この作品に関わらせていただいてきたので、こうやって動くニャル子たちを見るのがとても嬉しいです。原作のライトノベルにも色々なネタが盛り込まれていて、応援してくださる方たちもそれを楽しみに読んでいらっしゃる方も多いと思うのですが、そういった魅力がテレビアニメーションにも変わらず入っているうえに、ニャル子たちが動くということで、益々パワーアップしていると思います。皆で力を合わせて頑張りますので、ぜひご覧ください。
大坪:声優としてデビューする前から憧れていた方々と一緒に掛け合いができる役柄を演じられることが嬉しいです。珠緒ちゃんは凄く元気ではきはきしていて演じていて私も元気を貰える楽しいキャラクターです。4月からということで新しい環境に入る方の心の癒しになれれば良いなと思っています。
羽多野:原作を読んでいらっしゃるかたはご存知の通り、非常にバランスの良い作品です。迫力のあるアクションシーン、奇妙奇天烈なニャル子さん、会話の軽妙さ・テンポの良さ、それがアニメにも反映されていると思いますので、楽しみにしていただきたいと思います。
―ありがとうございました。
<Text/藤本 厚>
<インフォメーション>
TVアニメ『這いよれ!ニャル子さん』
2012年4月よりテレビ東京・AT-Xほかにて放送開始予定
(放送局、日時は変更になる可能性がございます。)
原作:逢空万太(GA文庫/ソフトバンク クリエイティブ刊) ※「ソフトバンク」と「クリエイティブ」の間に半角スペース
キャラクター原案:狐印
監督:長澤剛
シリーズ構成:木村暢
キャラクターデザイン・総作画監督:滝山真哲
美術監督:わたなべけいと
色彩設定:谷口ゆり子
撮影監督:堀野大輔
編集:松村正宏
音響監督:本山 哲
音響効果:和田俊也
音響制作:スタジオマウス
音楽:MONACA
音楽制作:DIVEⅡentertainment
アニメーション制作:XEBEC
●アニメ「這いよれ!ニャル子さん」オフィシャルサイト
http://nyaruko.com/
●公式twitter
@HaiyoreNyaruko(https://twitter.com/haiyorenyaruko)
(C) 逢空万太・ソフトバンク クリエイティブ/名状しがたい製作委員会のようなもの