【12/23開催】新メンバー加入発表!メンバーと「先輩」の絆を強く感じた! アフィリア・サーガ・イースト「X’mas Live!! 聖ナル2ndワンマンLive2011」ライブレポート

By, 2011年12月28日



志倉千代丸と桃井はるこのダブルプロデュースという豪華クリエイターにより2009年3月にCDデビューした全国で展開中のコンセプトカフェ「アフィリアグループ」のメンバーから構成されたアイドルグループ、アフィリア・サーガ・イースト。2010年12月にリリースされた5thシングル「ニーハイ・エゴイスト」では作曲につんく氏を迎え、大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。
本年は1stアルバムリリースに1stワンマンライブを成功に収めるなど、さらなる飛躍を遂げた彼女たちだが、続く2ndワンマンライブが2011年12月23日にZepp Tokyoにおいて開催された。ここではその「X’mas Live!! 聖ナル2ndワンマンLive2011」と銘打たれた2ndワンマンライブの模様をレポートする。


開演前から場内はクリスマスソングのBGMが流され、クリスマスカラーに染まる。やがて客電が落とされるとステージに降ろされた幕にサンタの格好したメンバーが映し出されていく。
オーディエンスのテンションが高まったところで幕が上がり、ブルー、ホワイト、ピンクの3色に色分けされた衣装を身にまとったメンバーたちが飛び出し、元気よく「自己紹介ソング」を歌っていく。それぞれのキャラクターが詰まった歌詞には思わずニヤリとさせられる。
次の「ルミナスの泉」ではブルーとピンクの衣装のメンバーが左右にわかれ、対照的にダンスを披露。キュートな姿にファンの視線は釘付けとなった。そして「メリディンの祈り」では、清楚な雰囲気を保ちつつ、女性らしさあふれるしなやかな踊りを見せた。


3曲歌い終わった後は、ライブでは恒例の前口上を述べてファンとのコール&レスポンスを楽しんだ。
続いては「ニーハイ・エゴイスト」「恋をゲームにしないで!」「聖ナルwktkノ星」のスペシャルメドレーが繰り出され、早くもクライマックスを迎えたかのような盛り上がりを見せる。委員長のルイズは、「クリスマスのお台場なので外はイルミネーションでキラキラしていますが、それに負けないくらい会場をキラキラにしたい」と熱く宣誓し、「TANTEI☆ラプソディ」を熱唱。跳ねるように歌いながら客席を指さす姿はとてもチャーミングだ。

ここでスペシャルゲストとしてプロデューサーの桃井はるこがショルダーキーボードを背負って登場。そのまま桃井がステージセンターでキーボードを弾き、コラボで桃井の楽曲である「アキハバラブ」を歌った。
それからさらにもう一人のプロデューサーである志倉千代丸もステージに現れ、さらなる歓声がステージを包み込む。プロデューサーの2人はお互い今回のライブTシャツを着ており、2人が心からアフィリア・サーガ・イーストの晴れの舞台を応援していることが伝わってくる。そんな暖かな雰囲気に包まれつつも、今度は志倉のギター演奏も加えての「オペラファンタジア」の披露と、スペシャルコラボが実現。熱いステージングが展開した。

メンバーがいったんはけた後は、プロデューサーの2人はアフィリア・サーガ・イーストをこれまでプロデュースしてきたことを振り返る。
桃井は、プロデュースの企画が立ち上がった時に、カドリールというヨーロッパの伝統的な踊りをコンセプトに持ち込んだことを挙げた。それは桃井が学生時代に先輩から後輩へカドリールの踊りを伝えていく伝統がとても良かったからだと言い、そういった精神が今はサーガ内でダンスを先輩から後輩へ伝承しているところに生きていて嬉しいと話した。
志倉は、そもそもアフィリアというコンセプトカフェを立ち上げたところから話した。7~8年前のメイドカフェ全盛期、志倉はメイドカフェに通いながらもメイドカフェでの挨拶「ご主人様」がどうもしっくりこないと感じ、メイドではなく萌えられるものは何かと考えたという。そこで生み出されたのが「先輩」という言葉であり、お店のお客さんとキャストは先輩と後輩の仲へ。さらにそこに「魔法」というエッセンスを加え、コンセプトを固めたとのことだ。そしてこうして「先輩」たちがZepp Tokyoという大きな会場を埋め尽くすほど集まってくれたことに改めて感謝の言葉を伝えた。
それを受けて桃井も、「音楽は魔法だと思う。彼女たちが立派な魔法使いになっているかどうかみなさんに見届けて欲しい」と語りかけた。


かわいらしいサンタ衣装にチェンジしたメンバーは、まず6人編成で「恋人はサンタクロース」を歌う。間奏に投げキッスを客席に振りまき、観客を魅了した。続いては5人編成で日高里菜の「遙かなる時空の旅人」の歌唱へ。こちらは赤と銀のボンボンを持って爽やかに披露した。ミクは一人でステージに登場し、「今日は浜松町からやってきました。にゃんにゃん」と言うと、文化放送のインターネットラジオ『超A&G』内で放送している「ナス☆シスのお願い!ミッドナイトエンジェル」で共演している井澤詩織をゲストとして呼びこむ。そして2人でそのテーマソングである「エンジェル☆Chu♪Chu♪」をかわいらしい歌声で聴かせた。


メンバーそれぞれの個性がよく表れたムービーが映し出された後は、今度はアフィリアの制服を着てメンバー全員がステージに登場。「教育的指導!」で再びオーディエンスをヒートアップさせた。
そんな加熱した空気の中、新メンバー加入というサプライズ発表が行われた。さっそく新たに加入するメンバーのアフィリア・シェリーズ(上野店)所属のローラ・シュクレーヌと、アフィリア・スターズ(六本木店)所属のエミュウ・ヴァイルシュミットがステージへ。そして14人という大編成で「My White Ribbon」の合唱となった。新メンバーの2人も息がぴったりと合い、清楚にサーガ原点の楽曲を歌い上げた。さらに14人編成で桃井が作曲した新曲の「倍速恋愛時計」の初お披露目に。振り付けが振り子を意識した指の動きや身体を回転させる激しいもので、会場を大いに盛り上げた。
初めてステージで歌った感想として、エミュウは「こんなに大きな会場でとても緊張したんですけど、スターズで会っている先輩がたくさんいてすごく安心しました」と話し、ローラも「楽屋にいた時から緊張してましたが、お店で仲良くしている先輩が多かったので緊張がほぐれました」と、それぞれ先輩の応援で頑張れたことを伝えた。


そして加入の発表の後は卒業の報告へ。以前から発表されていたロゼとミィナの卒業について、ワンマンライブということで改めて本人の口からファンに向けて卒業の言葉が語られた。
ロゼは教育免許を取って幼稚園の先生になることを目指すと話し、ミィナは演技の勉強をして声優として独り立ちできるようになりたいと、それぞれ夢に向かって卒業することを熱く伝えた。
そんな2人の卒業公演が2012年3月2日に新宿BLAZEで開催されることが決定。ユカフィンは「2人の最後のライブになるのでみなさん遊びに来てください」と呼びかけた。それから2人に捧げるかのように卒業ソングの「術式は誰かのために」が歌われた。間奏でコヒメがロゼとミィナに感謝の言葉を伝え、思わず感極まり涙ながらに歌うメンバーも。改めてメンバー同士の絆の強さが胸に響き渡る瞬間だった。


ライブもいよいよ大詰め。終盤ということで「La*La*Laラボリューション」「Triangle Wave」「放課後_ロマンス」などのアッパーチューンが叩きこまれ、オーディエンスをこれでもかと熱狂に巻き込んだ。アンコールでは赤いライブTシャツを着て登場し、「残酷な天使のテーゼ」「ワタシ☆LOVEな☆オトメ!」「飛行実習」とさらに加熱させる楽曲を繰り出し、会場の盛り上がりは最高潮に達した。全ての演目が終わると、メンバーはやりきった笑顔でラインナップをし、マイクオフで「ありがとう」の言葉を「先輩」へ伝えていた。

今回のライブで「ニーハイ・エゴイスト」の時はグリーンとレッドのサイリウムが、「放課後_ロマンス」の時はイエローのサイリウムが輝いた。この“サイリウム祭”は卒業するロゼとミィナがそれぞれ好きな楽曲に捧げられたもので、これはファン有志で事前に配られたものだという。メンバー同士だけではなく、メンバーと「先輩」との絆が確かに感じられた暖かなライブだった。
これからもっと絆の輪を広げていくであろうアフィリア・サーガ・イーストの活躍を楽しみにしたい。

<Text/ねりな>

<セットリスト>
01. Dearセンパイ♡~メンバー自己紹介ソング
02. ルミナスの泉
03. メリディンの祈り
04. ニーハイ・エゴイスト→恋をゲームにしないで!→聖ナルwktkノ星(メドレー)
05. TANTEI☆ラプソディ
06. アキハバラブ with 桃井はるこ
07. オペラファンタジア with 志倉千代丸、桃井はるこ
08. 恋人はサンタクロース
09. 遙かなる時空の旅人
10. エンジェル☆Chu♪Chu♪ with 井澤しおり
11. 教育的指導!
12. My White Ribbon
13. 倍速恋愛時計
14. 術式は誰かのために
15. La*La*Laラボリューション
16. Triangle Wave
17. 放課後_ロマンス

【アンコール】
18. 残酷な天使のテーゼ
19. ワタシ☆LOVEな☆オトメ!
20. 飛行実習~Learn To Fly~

●アフィリア・サーガ・イースト公式サイト:
http://5pb.jp/afiliasaga/